大型バイクを手放した
大型バイクを手放した。
以前の記事 で書いたヤマハ MT-09 SP のことだ。いや、買ってからまだ一年しか経っていないだろう? とおっしゃられるかもしれない。そのとおりである。
手放した理由はいくつかある。
- 維持費がかかる
- YSPの年二回点検がきつい
- 適合パーツが高価すぎる
- 任意保険も 250cc より高くなる
- 車検もある
- 刺激的でとても素敵なバイクだが、私にあっているのは、刺激が少なく安定したバイクだとわかった
- Vストローム250やスーパーカブ110プロのような…
- パワーが大きすぎて、事故りそうでこわい
- 3台あると、1台ずつにかけられる時間が相対的に減り、バイク体験(?)そのものが薄まる感覚がある
買う前から予測できたこともあれば、そうでないこともある。しかし、人生の時間が限られているのなら、私は私にとって最も必要なバイクに時間をかけたい。そう考えたことが、いちばんの理由であるように思う。
MT-09 はとてもすてきなバイクだった。唯一無二の魅力に溢れていて、手放す決断をしたいまでも、寂しさは強く残っている。だが、重荷をおろして心が軽くなった自分がいるのもまた確かで、手放したことへの後悔はまったくない。それでもしばらくは、未練にも似た憧憬をもち続けてしまうような気はしている。
09さんに乗らなかったら、一生知らなかったこともあった。バイクの魅力には「旅」だけではなく「走り」もあること、大型バイクの楽しさと難しさ、フラッグシップモデルでしか味わえない先進的なテクノロジー。クイックシフターはすぱすぱ入って気持ちよく、Master of Torque の名にふさわしく、瞬間移動のごとく加速できるエンジン。やぼったさをどこまでも拒否する、尖った、狂気を感じさせるデザイン。どれも最高だった。(もちろん欠点もあったけど、もうそれについて書いても仕方がない。)
一年間の走行距離は5300kmだった。ハイオクガソリンしか飲めないお嬢様、短い間だけど、一緒に旅をしてくれて、ありがとう。お世話になったYSPのお店や、納車祝いにきてくれた某鯖の人々、半分呆れながら眺めてくれていたパートナーにも感謝を。
09さんとの最後のツーリングらしいツーリングは、伊豆半周だった。夜の東伊豆海岸を走り抜けるのは、とても楽しかった。やっぱり The Darkside of Japan には夜の街がいちばん似合った気がする。